南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

後悔と真実の色(貫井徳郎)

山本周五郎賞受賞作品。文庫本で700頁近くの大作にもかかわらず一気に読めた。さすが貫井さん。ただ、解答編がちょっと性急にばたばたっと謎が解けた印象が強かったのと帯の煽りが『男の嫉妬がこの世でいちばん恐ろしい。』というのは本作のテーマとはちょっ…

女流詩人の哀歌(サザンオールスターズ)

高校時代に友人から借りたベスト盤に収録されてたやつ。それまで洋楽一辺倒で邦楽については全く知らずバカにすらしてたが、このアルバムを聴いて目からうろこで全曲メロディも歌詞も衝撃的で特にこの曲は今聞いても艶かしい歌詞が秀逸。当時よりもむしろ大…

ナイルパーチの女子会(柚木麻子)

『早稲女』で著者を知ってそれがとても面白くて、以来3作品目。男性の私でもストーリーに「共感」できて、果たして自分はうまく距離をとれているのかとか、同性の友達とうまくやれているのかとか、読みながら考えさせられた。山本周五郎賞受賞&高校生直木賞…

希望荘(宮部みゆき)

今年初めての宮部みゆき。そしてその中でもお気に入りの杉村さんシリーズ。この著者についてはこれくらいの長さがちょうどよい。 『砂男』で実際に登場していない重要人物は『模倣犯』や『名もなき毒』(ちょっと違うか)のような救いのない絶対悪的存在で、…

アクアマリンの神殿(海堂尊)

前段の2作を読了したので満を持して本作を読む。このシリーズはとりわけ悲壮感が漂うのだけど本作は少し感じが違ってて青春を謳歌する少年少女たちの描写が眩しい。だけど読んでる間中radikoのCMのBGMの物悲しいピアノソロが脳内に流れてたのも事実。

素敵な日本人(東野圭吾)

短編集。東野圭吾の短編はちょっと中途半端な感じがあって、その点については宮部みゆきの方が好き。まあさくっと読めるのが長所なんだけど。ところでなんでタイトルが素敵な日本人なんだろう。

物語のおわり(湊かなえ)

大好きな湊かなえにしては展開ダルいなあ、今回初めてのハズレかなあとダラダラと読み進めていたが後半怒涛のフラグ回収・一気に縦横揃える展開。本当に失礼してしまったと読了後心から反省。さすがです…!