南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

読書

望み(雫井脩介)

メキシコ出張の往路で読了。久しぶりの雫井さんを堪能。映画化もされてるらしい。どっちに転んでも最悪な’状況で第3の結末があるのかと期待しつつも現実的な結末で、まあそれもありかなと。『手紙』を思い出した。

月魚(三浦しをん)

出張疲れが抜けず、週末に横になりながら読了した本。久しぶりの三浦さん。相変わらずきれいな文体でした。主人公2人のやりとりに「?」となりながらも、ああそいうことかと。

マリアビートル(伊坂幸太郎)

エルパソ出張の機内で読了。既読の『グラスホッパー』と『AX』の間に位置する作品でなかなか読む機会がなくて気になっていた。そういう意味では達成感あり。もちろん面白く読めました。

幻色江戸ごよみ(宮部みゆき)

今年力を入れるつもりの宮部さんの時代もの。得意の短編集なのでソフトドリンクをごくごく飲むかの如くサクサクと読めました。

父と暮らせば(井上ひさし)

娘の宿題用に買ったんだっけかな。結局本人は使ってないようだが。恥ずかしながら大変有名な戯曲であることを初めて知った。

少女は卒業しない(朝井リョウ)

あまりに甘酸っぱく、少しほろ苦い青春。いつもの朝井さん炸裂。おかしいなあ、こんな青春知らないよ俺…といつも悔しく思いながら楽しく読んでます。

天、共に在り―アフガニスタン三十年の闘い(中村哲)

娘が受験対策で買ったやつ。恥ずかしながら中村さんのことはこれで初めて知った。専門の医療分野にとどまらず、現地での食料確保のための治水事業まで指導する行動力とその原動力となる信念の強さには本当に恐れ入る。

「自分」の壁(養老孟司)

今冬一番の寒波が来てるためゴルフはおろか外に出る気も起きず、部屋の片づけと読書で一日過ごすことを決め込む。結果手に取ったのは久しぶりの養老さん。うーん口述筆記によるものということもあるのかもしれないけど、政治経済の話題については世間知らず…

酔って候(司馬遼太郎)

幕末の四賢候に纏わる短編連作。ただし松平春嶽の話はなく、その代わり鍋島閑叟の章あり。4年ぶりのシバリョウ。この読書日記をつけ始めてからまだ8作品目というのも少し意外。大作が多いから着手するのに躊躇しちゃんだよな。読み始めると面白いのだけど。

いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線(池上彰・的場昭弘)

一時帰国の復路便で読了。娘が受験対策用に買ってたもの。旧ユーゴスラビアのユニークな社会主義など勉強になりました。

幸福な生活(百田尚樹)

久しぶりの百田さん。ダラスからの一時帰国便往路で読了。ショートショート形式でサクサクと読めました。全章オチが最終頁をめくった1行目に持ってくるところがおしゃれ。

太陽はひとりぼっち(鈴木るりか)

『さよなら田中さん』がとても良かったので続編も入手。これを高1かそれ以前で書くのはすごいわ。主人公だけでなく登場人物たちのスプインオフエピソードもキャラが立っていて物語に惹き込まれる。順調に大人になってほしいなあ。

おそろし 三島屋変調百物語事始(宮部みゆき)

後回しにしていた時代物に本格的にとりかかる。調べたら三島屋シリーズの第1作目で、このシリーズはすでに9作出てるとのことで、しばらくは楽しめそう。

PK(伊坂幸太郎)

短編連作で最後に一つのストリームに収束する系で好きなジャンルなんだけど、今回はイマイチ腑に落ちず。もう少し丁寧な紡ぎが欲しかったなあ。

かまいたち(宮部みゆき)

比較的後回しにしていた時代物の短編集。今後はこっちのジャンルも読破していかなくては。

けむたい後輩(柚木麻子)

横浜の山手・元町あたりが舞台で、風景を懐かしく想像しながら読めました。先輩と後輩の立場が逆転したラストで溜飲が下がらなかったのは、先輩の弱さに共感した自分がいたからなのかもしれない。

神のふたつの貌(貫井徳郎)

うーん叙述トリックにしっかり引っかかるも、イマイチ腹落ちせず。

レイクサイド(東野圭吾)

エルパソへの往路で読了。久しぶりの東野さん。うーんただ読んだ気がするのだが、たぶんこの読書日記に残ってないということは、始める前に読んだのかな。まあほとんど忘れてたのでラストもちゃんとサプライズできてよかったです。

極北ラプソディ(海堂尊)

久しぶりの海堂さん。前作の「クレイマー」を読んでから6年間が空いてしまって、イマイチ登場人物がどのような人たちだったか思い出せず。一応世良さんも速水さんもこの先の話はなさそうだな。。

犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼(雫井脩介)

楽しく読めたやつの続編。敵役はまた次回も出てくるのかな。

カケラ(湊かなえ)

湊かなえらしい『藪の中』形式の作品。やはり面白いなあ。話自体はとても悲しい。血はつながらなくとも仲の良かった母子が周りの大人たちの善意やら悪意やらに振り回されて引き裂かれていった事実があぶりだされていく様は本当に胸が痛む。唯一和んだのは元…

火星に住むつもりかい?(伊坂幸太郎)

久しぶりに紙の本。数年前に本屋で文庫本が平積みになっていたのがずっと気になってた一つ。書評によれば伏線回収がすごいらしいけど恥ずかしながらあまり感じなかった。。まあ楽しく読めました。

知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先(池上彰)

一時帰国便往路でunlimited。トランプ体制に対する強い危機感を感じました。

北天の馬たち(貫井徳郎)

一時帰国の往路でunlimited。今回はビジネスクラスが確保できずかろうじて当日にプレエコをゲット。やはり一度上のクラスを覚えちゃうとプレエコでもキツイなあ。そんな中でも久々の貫井さんで楽しめました。

大人の男の上質図鑑(銀座ダンディズム研究会)

ポートランドからの復路でunlimited。パラパラと心地よく読めました。やはりオールデン買うかなあ。

池上彰の世界から見る平成史(池上彰)

ポートランドからの復路でunlimited。振り返れば平成のスタートは高校受験の大詰めのときだったなあ。かれこれあれから30年超か。バブルとか崩壊とか氷河期とかリーマンとかあったなあ。

礼讃(木嶋佳苗)

unlimitedで。結構読了に時間がかかった。事件の真相には全く触れず。母親への憎悪を明確に感じたのが印象的。

知らないと恥をかく世界の大問題9 分断を生み出す1強政治(池上彰)

ポートランド行きの往路でunlimited。2018年当時のやつ。相変わらずいろいろな問題がすっと理解できてうれしい。

死にがいを求めて生きているの(朝井リョウ)

相変わらず青春期のアイデンティティを模索する登場人物の描写が秀逸でいちいちグサグサくるんだけど、今回はファンタジー的なお題に縛られててそれが逆に邪魔に感じた。

桶川ストーカー殺人事件 実行犯の告白(久保田祥史、片岡健)

ピッツバーグへの往路でUnlimited。実行犯からの当時の振り返りで興味深く読めた。事件の軸となる自殺した小松弟は性格や倫理観は別として相当に知能が高かったように思えた。