南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

AX アックス(伊坂幸太郎)

週末2日間で読了。数年前に本屋で平積みになっていたのが記憶に残っていてこちらに来てから取り寄せ。主人公が死んでこんなに悲しくなったのはいつ以来だろう。客観的には自身と共通項はないのだが、家族への想いがいちいち胸に突き刺さった。前作2作を先に読んでいれば良かった。

卒業式と家族帰国

2日の現地日本人学校の卒業式を済ませ、本日家族が帰国。生徒数が少ないこともあり、式が終わった後各生徒が先生や保護者達への感謝の言葉をコメント。まあ思い付きで適当に言ったことは重々承知しているのだが「今まで支えてくれてありがとう。これからは少しでも支える方になりたい」とか言われたら号泣するに決まってるじゃん…。

一発屋芸人列伝(山田ルイ53世)

「それでも、人生は続く。」という帯のキャッチコピーが秀逸。山田さんは真面目な人なんだろうな。ラジオを聞いてても、世捨て人に近い人生を経て手に入れた今の幸せを壊すまいと言う気づかいが何となく感じられるもの。

2020年の成績

昨年の記事は71本。コロナ禍とかあって読書が39作品、映画が11本と低調。映画は主にロックダウン前の飛行機の中で見たものが主で、読書はもう少し伸びるかと思ったけどYouTubeとか見ちゃってたなあ。

さて、その中でのベスト挙げるとすれば本は朝井リョウさんの『何者』、映画は飛行機の中でむせび泣いた『ボヘミアンラプソディー』。

今年は初の長期単身となるけど、ここら辺がはかどるのかなあ。

ヒキコモリ漂流記 完全版( 山田ルイ53世)

マニラ駐在時から愛聴しているルネラジの山田さんの著書。これまで手が出なかったのだが在宅が続いていることもあって日本から取り寄せ。ラジオでの発言が裏付けられるような内容で答え合わせ的な納得感があり、まあ読んでよかった感じ。ダークサイドに落ち切らなくてよかったね。他のも読んでみたいと思う。

MoMA

日曜朝いちばんに予約して家族で近代美術館へ。このご時世でそもそも観光客がほとんどいないことや入場制限がかかっているため平時では考えられないくらいガラガラ。目の前でゴッホとかをゆっくり鑑賞できました。

ユリゴコロ(沼田まほかる)

多くの書評にあるように前半のホラー感がすごくいいのだが、後半は私の好みではなかったなあ。うまくまとめたと言えばそうなんだけど、意図を感じてしまったというか最後の種明かしまでそれが隠し切れなかったというか。他の作品も読んでみたい。

マスカレード・ナイト(東野圭吾)

何故か冒頭から3分の1くらいまでは集中できなくて数日かかったが、その後はエンジンがかかって一晩で読了。めずらしく少しだけ「藪の中」形式で進めるも、さすがにそこは湊かなえとかにはかなわない感じでした。まだ前作2作を読んでないのでそれもどこかで読まなきゃな。