南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

アクアマリンの神殿(海堂尊)

前段の2作を読了したので満を持して本作を読む。このシリーズはとりわけ悲壮感が漂うのだけど本作は少し感じが違ってて青春を謳歌する少年少女たちの描写が眩しい。だけど読んでる間中radikoのCMのBGMの物悲しいピアノソロが脳内に流れてたのも事実。

モルフェウスの領域(海堂尊)

「医学のたまご」に続いて海堂尊作品連投。さすがに連投だと食傷気味になるな。既出の登場人物がいろいろ出てきたところは楽しめた。名無しの医務官はブラックペアンの人??

医学のたまご(海堂尊)

妻の希望により「アクアマリンの神殿」を購入したものの、私自身はこの前段にあたる「医学のたまご」と「モルフェウスの領域」を未読だったのでやむなくこの2作を追加購入。本作は中高生向けということもあり数時間で読了。田口さんが無事教授になっていたのでなんかほっとした(笑)

悪いものが、来ませんように(芦沢央)

母娘関係の歪みとその結果として起こる惨劇という展開と藪の中的な構成は、大御所である湊かなえを直前に読んでしまったこともあり、う~んやはり数段湊さんが上だよなあ、という感想に。最後の意外な結末に持っていくまでの伏線に違和感を隠し切れないというかあ―あれが伏線だったのかというさらに一工夫が欲しかったなあと思いました。

ポイズンドーター・ホーリーマザー(湊かなえ)

得意の藪の中形式かつ母と娘のゆがんだ日常風景の短編集。やはり面白くて一晩で読んでしまった。もっと咀嚼しながら読めばよかったと後悔するくらい(笑)。