南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

検察側の罪人(雫井脩介)

5年近くぶりの雫井さん。日本で買い込んできたやつ。善悪・美醜・理性と本能・人権・倫理等の対立軸とそのはざまで迷う人々、割り切った人々、そもそも迷わない人々が複雑に絡み合って進行し、必ずしも美しいとは言えない結末を迎えるストーリーはとても印象に残った。著者は作品を書くとき、読者を読中魅了し読後に余韻を残したい考えているそうだが、そういう意味では見事にハマった。映画版は主人公2人がキムタクとニノらしいがいい男すぎだろ。