南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

何者(朝井リョウ)

直木賞受賞作品。珍しく二度読み。とても衝撃を受けたし何度も自分を振り返ってしまった。隆良が諭される場面で拓人と同じように留飲を下げた直後、拓人が詰められる場面ではまるで自分が詰められたように胸が締めつけられた。自分の中に拓人な部分が多分にあることをまざまざと突き付けられ、何度も視線を虚空に彷徨わせた。