南獄4.1

憧れの米国駐在第2章

証拠死体(パトリシア・コーンウェル)

検屍官シリーズ第二作目。数冊読んで気づいたのは、文体が主人公の一人称になっており、物語の構造的に主人公と犯人は最も遠い関係に位置する事から、犯人を完全に突き放して書いていること。
なので、結末になってやっと犯人がでてくるのだけど、動機が語られるどころかまともに口を開く間もなく撃ち殺されるし、動機は精神異常だから、で片付けられることもしばしば。
だからクライマックスまでの犯人を追いつめて行くまでは楽しいのだが、読後感がいつもすっきりしないんだよな。